熊本市営新地団地C

Project No.10

熊本市営新地団地C

KUMAMOTO MUNICIPAL HOUSING ESTATE. SHINCHI C

主要用途
共同住宅
所在地
熊本市北区清水町新地1917
構造
鉄筋コンクリート造
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熊本市営新地団地の第3期工事である。緩やかな斜面に計画されたこの団地は、新地団地A•Bと同様、都市的スケールの長大なファサードを持つ。東西1kmにおよぶ細長く広大な敷地を持つ新地団地の中央に位置し、西地区と東地区を結びつけるように住棟の途中で屈曲している。この団地では、都市に残された数少ないまとまった敷地を地域に開放し、街づくりの拠点にするための工夫がなされている。

熊本市営新地団地C
  • 熊本市営新地団地C01
  • 熊本市営新地団地C02
  • 熊本市営新地団地C03
  • 熊本市営新地団地C04
  • 熊本市営新地団地C05
  • 建築概要

    歩道を歩く人には北側への視界を開き、地域の人達にはコミュニティの場を提供するため、東西で10mある敷地の高低差を利用し、建物を浮かせてピロティとしている。その他にも公園のような空間をつくり、公共建築のあり方を提案している。住棟のしくみとしては、建替前の住環境を形成していた”小さな界隈”の再現として北側廊下から階段室でアプローチする通り庭的空間を抜け、居間と一体となったテラスを用意している。構造的には、建物の南北面を住棟全体の壁梁とし、それに直行する戸境の耐力壁と熱さ25cmの無梁板によってコンクリートの箱を形成し、上下階の遮音性の向上と将来の住戸プランの容易な変更を可能にしている。

  • 建築家プロフィール

    富永 譲(とみなが ゆずる)

    1943年
    台湾台北生まれ
    1967年
    東京大学工学部建築学科卒業
     
    菊竹清訓建築事務所入所
    1973年
    東京大学工学部建築学科助手
    1979年
    富永譲+フォルムシステム設計研究所設立
     
    日本女子大学、武蔵野美術大学、東京芸術大学講師
    主な作品
    • 奈良シルクロード博飛火野会場
    • 早稲田ゼミナール所沢校
    • 川崎市大山街道ふるさと館
    • 茨城県営長町アパート
    • 長野冬季五輪選手村
    • 山形県平田町タウンセンター
  • 関連情報

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