熊本市営新地団地A

Project No.08

熊本市営新地団地A

KUMAMOTO MUNICIPAL HOUSING ESTATE. SHINCHI A

主要用途
共同住宅
所在地
熊本市北区清水町新地1917-58他
構造
鉄筋コンクリート造
0
0
0

新地団地建替計画はくまもとアートポリスの中でも最大規模であり、一つの街としてのスケールを備えている。そこで5人の建築家が、共通の考え方に基づきながら、各々の個性を最大限に発揮するという前提でプロジェクトが推進されることになった。その第一期工事の新地団地Aには従前の居住者が完成後に戻ってくるため、できるだけ既存の地形をはじめ、石垣の形状や、かつての通路パターンなどを残すよう配慮されている。全長170mの5階建住棟が両翼となり、それに挟まれた2〜3階の中庭を囲んだ低層棟を配置することで外部空間の質が比較的高い住区を構成するよう意図されている。

熊本市営新地団地A
  • 熊本市営新地団地A01
  • 熊本市営新地団地A02
  • 熊本市営新地団地A03
  • 熊本市営新地団地A04
  • 熊本市営新地団地A05
  • 建築概要

    低層住棟群は、周辺住区とのスケールの連続間を保つため導入されたが、その意図を一層明瞭にするため5階建住棟の両側にも低層棟と似たような表情をもたせ、人々がこの団地の内側に入っても2〜3層の親しみやすいスケールを感じるとともに、南面表、北面裏という住棟の表情をなくす効果にもつながっている。圧倒的な長さを持つ5階建住棟は、ともすると”壁”となりがちであるが、等間隔に2〜3層吹抜けたゲートが作られたことにより、視線がオープンスペースに抜けていくように配慮されている。

  • 建築家プロフィール

    早川 邦彦(はやかわ くにひこ)

    1941年
    東京都生まれ
    1966年
    早稲田大学建築学科卒業
    1971年
    イェール大学建築芸術学部大学院修了
    1972年
    竹中工務店勤務
    1978年
    早川邦彦建築研究室設立
    主な作品
    • 成城の5軒の家
    • アトリウム
    • 古河市スポーツフォーラム
    • 用賀Aフラット
    • 下関市営白雲台団地
    • パークコート杉並宮前
    • 世田谷区千歳温水プール
    • ほか
    主な受賞歴
    1985年
    日本建築協会新人賞
    1992年
    日本文化デザイン賞
    1994年
    日本建築学会賞
    1997年
    村野藤吾賞
  • 関連情報

    •  
    •  
    •  

ページトップへ